信託財産留保額とはなんでしょうか
ざっくり言うと
- 投資信託を解約する際にかかる手数料です。
- 投資信託の資産価値を保護するための費用です。
- 投資信託の解約者が支払い、投資信託の中に留保されます。
ちょっと詳しくお話します
信託財産留保額は、投資信託を解約する際にかかる手数料の一種です。
この費用は、解約する投資家が支払い、投資信託の中に留保されるため、「留保額」と呼ばれます。
信託財産留保額の主な目的は、解約による投資信託の資産価値の減少を防ぐことです。
どうして必要なの?
例えば、一つの投資信託に多くの解約申し込みがあると、その投資信託は大量の資産を売却する必要が出てきます。
大量の売り注文が入ると市場価格が急落することもあり、残っている投資家にとって不利な状況を招く可能性があります。
信託財産留保額を設定することで、大量解約による市場への影響を緩和し、投資信託の資産価値を保護する役割を果たします。
信託財産留保額の計算方法
信託財産留保額は、解約時に解約者が支払うものであり、その金額は投資信託によって異なります。
一般的には、0.1%から0.5%程度の範囲で設定されていることが多いです。
信託財産留保額の割合が0.3%の投資信託を1,000,000円分売却した場合を見てみましょう。
1,000,000円×0.3%=3,000円
となり、解約者は3,000円の信託財産留保額を支払うことになります。
本当はもっと細かい計算が必要になってきますが、ざっくりやるとこんな感じです。
残っている投資家のために必要なもの
信託財産留保額は、残っている投資家に対して公平性を保つための制度でもあります。
解約者がこの手数料を支払うことで、投資信託の資産価値が守られ、残っている投資家に不当な負担がかかるのを防ぎます。
まとめ
信託財産留保額の有無やその金額については、投資信託の目論見書や運用報告書に記載されています。
投資を始める前にこれらの書類をしっかりと確認し、信託財産留保額がかかるかどうか、そしてその金額を把握することが大切です。
投資信託を選ぶ際には、信託財産留保額も含めた手数料全体を考慮して、総合的に判断するようにしましょう。
コメント